【せんげん台の歯医者】顎関節症を放置するとどうなるのか?

口腔外科

歯科クリニックを訪れるのは、虫歯や歯周病など、口内の病気を発症したときだけではありません。

顎関節症など、口周りの骨や筋肉に異常が出た場合でも、検査や治療を受けることができます。

ここからは、顎関節症の概要や放置することのデメリット、主な治療法などについて解説します。

顎関節症の概要

顎関節症とは、顎の痛みや開口障害、関節音がするといった症状を伴う、顎の関節や顎の筋肉の病気です。

これらの症状に一つでも該当し、他に原因となる病気がない場合に、顎関節症と診断されます。

しかし、明確になっていないことも多く、世界で共通の定義がないということも事実です。

また、顎関節症は、多くの方が一度は経験している病気であり、一生のうちに半数の方が経験するとも言われています。

顎関節症を放置することのデメリット

顎の痛みや開口障害など、顎関節症と思われる症状が出ているにもかかわらず、放置することのデメリットとしては、主に以下のことが挙げられます。

・症状の悪化
・肩こりや頭痛、腰痛
・目や耳の違和感
・集中力の欠如

症状の悪化

顎関節症の一般的な症状は、一過性で激しい症状を伴わないことも多く、慣れてしまいがちなため、治療せずそのままにされてしまうケースもよくあります。

しかし、顎関節症は、主に関節円板というクッションがずれていることが原因であり、症状を改善させるには、噛み合わせや癖などの原因を取り除き、ずれを補正しなければいけません。

治療せずに放置すると、知らず知らずのうちにずれが大きくなり、より痛みがひどくなったり、口を開けにくくなったりする可能性があります。

肩こりや頭痛、腰痛

顎関節症になると、噛み合わせが正常な場合と違い、バランスを崩してしまいます。

また、これにより、肩やこめかみ、腰までもが緊張した状態になります。

緊張した箇所は、各部位の痛みにつながり、こめかみの緊張については、日常生活に支障をきたすほどの頭痛を引き起こすことがあります。

目や耳の違和感

顎関節症を放置することにより、目の奥が痛んだり、違和感を覚えたりすることがあります。

こちらは、咀嚼筋の上に視神経が通っていることが理由です。

また、顎関節は耳のすぐ近くにあるため、不具合を引き起こすことにより、耳鳴りやめまいなどにつながることも考えられます。

集中力の欠如

顎関節症を放置し、進行すると、痛みが強くなったり、全身に症状が出るようになったりします。

また、これらの症状は、物理的な痛みや違和感だけでなく、精神的な不調や集中力の欠如を引き起こす場合があります。

顎関節症の主な治療法について

顎関節症に悩んでいる方は、決して放置せず、歯科クリニックで口腔外科治療を受けましょう。

口腔外科治療は、口内だけでなく、口周辺の組織に生じている障がいやケガを治療する診療科です。

また、歯科クリニックで行われる顎関節症の主な治療法としては、以下のものが挙げられます。

・スプリント療法
・外科治療

スプリント療法は、専用のマウスピースを使用する治療法です。

就寝時にマウスピースを装着することにより、マウスピースの厚み分、噛み合わせが高くなります。

これにより、顎に力が入りにくくなり、筋肉がリラックスするため、顎関節症の改善が期待でき、歯の擦り減りも予防できます。

また、癒着等により、スプリント療法のような保存的治療法ができないと判断される場合は、外科手術が行われることもあります。

まとめ

ここまで、顎関節症を放置することのデメリットを中心に解説しましたが、いかがでしたでしょうか?

顎関節症は、口周りの痛みや違和感だけにとどまる病気ではありません。

悪化することにより、全身症状や精神的な負担にもつながり、これまで通りの日常生活が困難になる可能性もあるため、早急に口腔外科治療を受ける必要があります。

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