口内炎を発症すると、食事のときに痛みが出たり、うまく発音ができなかったりと、日常生活にさまざまな支障をきたします。
また、中には頻繁に口内炎ができ、困っているという方もいるかと思いますが、こちらにはいくつかの理由があります。
今回は、口内炎になりやすい方の主な特徴を中心に解説します。
口内炎になりやすい人の特徴4選
以下に該当する方は、複数の箇所に口内炎ができたり、一度完治してもまた再発したりしやすくなります。
・睡眠不足
・食生活が偏っている
・口内が乾燥している
・歯磨きの回数が少ない
睡眠不足
夜更かしをしていたり、睡眠時間がバラバラであったりする方は、体調不良が起こりやすく、不規則な睡眠が口内炎をつくりやすい環境にしてしまいます。
一方で、口内炎ができない方は、約8時間の睡眠時間と早寝早起きを習慣化している方が多いです。
食生活が偏っている
バランス良く栄養が摂れていないことで、口内炎ができやすくなることもあります。
特に、ビタミンB2やタンパク質が不足することが原因とされているため、脂質の摂りすぎや野菜嫌いの方は注意しなければいけません。
また、コンビニでの買い物が多い生活を送っている方は、おにぎりやパスタなど炭水化物の摂取が多くなりがちであり、栄養にも偏りが出やすいです。
口内が乾燥している
口内が乾燥している状態が続くと、ウイルスや細菌が繁殖しやすくなります。
特に、アルコールの摂取する機会が多い方や、タバコを吸っている方は、唾液の分泌量が減少しやすく、口内炎のリスクも高くなります。
このような方は、こまめなうがいや水分補給を心掛け、口内の乾燥を防がなければいけません。
歯磨きの回数が少ない
歯磨きの回数が少ない方も、口内炎になりやすいです。
口の中に食べカスが残ると、口内細菌が繁殖し、口内炎ができやすい環境になります。
また、口内の細菌が多い方が、口内を誤って噛んでしまった場合、そこからすぐに感染し、口内炎を発症してしまいます。
歯科クリニックで行う口内炎の治療について
歯科クリニックでは、口腔外科治療として、口内炎の治療も行っています。
具体的には、薬物療法やレーザー治療などが挙げられます。
薬物療法は、鎮痛剤や口内炎に塗る軟膏を処方するものであり、軟膏は直接患部に塗る必要がありますが、そこまで痛みはないため、過度な心配は無用です。
こちらには、外部からの刺激から患部を守る効果もあります。
また、口内炎が広範囲に見られたり、強い痛みが出ていたりする場合は、レーザー治療がおすすめです。
こちらは、患部を高温のレーザーで焼き、殺菌する治療であり、根本から口内炎を取り除きます。
ちなみに、薬物療法とレーザー治療を行っても改善が見られない場合は、口腔がんや粘膜嚢胞など別の病気の可能性もあるため、細胞検査や血液検査が行われることもあります。
市販薬での治療について
すぐに歯科クリニックを訪れることができない場合は、市販薬を使って回復を早める方法も有効です。
口内炎用として販売されている市販薬のタイプは大きく4種類に分けられ、それぞれ以下のような特徴を持っています。
・飲み薬:身体の内側から細菌を減らす
・貼り薬:患部に貼り付けられるため、飲食時の痛みを抑えやすい
・軟膏:口内炎が複数できている場合に有効
・スプレー:触れると痛い場合や、手が届きにくい場所にある口内炎に有効
まとめ
ここまで、口内炎になりやすい人の主な特徴を中心に解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
生活習慣を改善することにより、口内炎になりやすい状態から抜け出せる可能性があります。
また、口内炎は発症から2週間程度で自然治癒に向かいますが、それ以上経っても改善されない場合は、他の問題が生じている可能性があるため、迷わず歯科クリニックを訪れましょう。