歯並びを整える矯正治療には、いくつかの治療方法があります。
インビザラインは代表的な矯正治療の1つであり、近年選ぶ人が特に増えているのですが、インビザラインにはどのような特徴があるのでしょうか?
インビザラインの特徴やメリット、デメリットについて解説します。
インビザラインの特徴
矯正治療は、歯が正しい位置からズレている時に歯を動かして、歯並びを整える治療です。
歯を動かすために、矯正装置を装着して歯に圧力をかけて動かすのですが、矯正装置にはいくつかの種類があります。
矯正装置の中でも、特によく見られるのがワイヤー矯正で、歯に金属のブラケットを装着し、ワイヤーを通して歯を動かします。
しかし、大人になってから矯正治療を受ける人の中には、金属を装着することで見た目が気になるという人も少なくないでしょう。
なるべく目立たないように矯正治療をしたいという人に人気なのが、マウスピース型の矯正装置を使用した、マウスピース矯正です。
マウスピース矯正にはいくつかの種類があるのですが、中でも特に人気なのがインビザラインです。
インビザラインは世界80か国以上で使用されている矯正治療で、500万人以上が治療を受けたという実績があります。
世界中で、最も多く治療が行われているマウスピース矯正です。
インビザラインで使用するマウスピースはアライナーといい、透明なプラスチックでできているため装着していても目立ちません。
また、食事や歯磨きの際は自分で取り外すこともできます。
マウスピースは歯が動いた状態に合わせて作られるのですが、いきなり最終的な位置に合わせるのではなく、0.25mmまでの幅で作られます。
1枚につき最大0.25mm動かしていくため、アライナーは何枚も必要になります。
交換する目安は、おおよそ1週間です。
インビザラインのメリットとデメリット
インビザラインは多くの人に選ばれている矯正治療ですが、どのようなメリットがあるのでしょうか?
まず、透明なプラスチックでできたアライナーを使用しているため、目立たないという点があります。
また、食事や歯磨きの時は矯正装置が邪魔になってしまいますが、インビザラインは自分で取り外すことができるので、邪魔になりません。
寝るときや外出時など頻繁に外していると矯正治療が進まないものの、邪魔になる時は外すことができるというのは大きなメリットです。
歯を動かす際の痛みも少なく、スポーツの際にケガをすることも少ないというメリットもあります。
また、外して洗浄できるため、衛生的です。
インビザラインは、最初のころは1週間おきに通院する必要があるものの、以降は数カ月ごとに通院するだけなので、通院回数が少なくて済みます。
金属アレルギーの心配がないのも、大きなメリットでしょう。
一方、デメリットとしては、お手入れを忘れてはいけないという点があります。
食事のために外した時は、食後に歯磨きをしてアライナーを洗浄してから装着し直さなければ、虫歯になりやすいのです。
また、わずかでも糖分がある飲み物や酸味がある飲み物を飲むときは、一度アライナーを外してから飲んで、飲み終わったら歯磨きをしてから装着しなければいけません。
糖分や酸味がアライナーに付着していると、虫歯になる可能性が高くなります。
マウスピースを装着したままだと、話しづらいという人もいます。
通常は必要な時しか外さないようにするべきですが、重要な話をするときなどは外したほうがいいでしょう。
まとめ
インビザラインは、歯列矯正の治療方法の中でも特に人気があります。
透明なプラスチックでできたマウスピースを装着するので目立ちにくく、食事の際は取り外すことができるため邪魔になりません。
しかし、外したままでいると矯正治療が進まないため、自分できちんと管理しなくてはいけません。
子どもの場合は、嫌がって外したままにすることもあります。
インビザラインのメリットとデメリットを知ったうえで、治療を始めましょう。