【せんげん台の歯医者】顎関節症につながりやすい姿勢や寝方について

口腔外科

顎関節症の原因としては、歯並びや噛み合わせの悪さ、ストレスや不安などによる顎周りの筋肉の緊張などが挙げられます。

また、日常生活における何気ない行動が、顎関節症を引き起こすこともあります

ここからは、顎関節症につながりやすい姿勢や寝方を中心に解説したいと思います。

顎関節症につながりやすい姿勢や寝方4選

多くの方は、普段の姿勢や寝方について、問題があるかどうかを特に意識しないで生活しています。

以下のような姿勢や寝方は、顎関節症のリスクを高める危険性があるため、注意してください。

・頬杖をつく
・前傾姿勢
・横向きで寝る
・うつ伏せで寝る

頬杖をつく

普段机に向かっているときに、頬杖をつく癖がある方は多いです。

頬杖と聞くと、ただ単に顎を手の甲に乗せているだけのイメージしかありませんが、このとき、頭の重さを片方の顎関節だけで支えている状態になります。

人間の頭の重さは、体重の10%と言われているため、60kgの方であれば6kgの重さがかかります。

こちらは、顎関節への負担を大きくし、顎関節症を引き起こす十分な理由になります。

前傾姿勢

下顎は、通常頭蓋骨と筋肉にぶら下がっている状態であり、バランスが良い場所に収まっています。

しかし、テレビゲームやパソコンなどを使用する際、前傾姿勢、いわゆる猫背の状態が長時間続くと、正しい位置とは違う場所に下顎が収まってしまうため、顎関節への負担が強くなり、顎関節症のリスクは高まります。

横向きで寝る

寝るときの姿勢としては、仰向けになり、適度に寝返りを繰り返すことで、顎への負担が軽減されます。

最初から横向きで寝ると、ちょうど顎関節の位置が下になり、頭や顔の重みがのしかかります。

そのため、普段から横向きでしか寝られない方は注意が必要です。

また、横向きで寝たときに、重みがのしかかった顎関節は、次第にずれていくことがあります。

実際、顎関節が完全にずれているわけではありませんが、なんとなく顎関節がはまっていない不全脱臼というずれを感じる方も少なくありません。

うつ伏せで寝る

横向きと同じく、うつ伏せで寝ることも、顎関節症のリスクを高める原因です。

うつ伏せの場合、顔の主に下顎部分に大きな負担がかかります。

また、身体は下向きで、顔だけ横を向いている状態になることもあり、こちらも顎関節症を引き起こす可能性があります。

スマホ顎関節症について

私たちの生活に欠かせないアイテムであるスマートフォンですが、こちらの使用には、さまざまな顎関節症のリスクが潜んでいます。

まず、イスなどに座ってスマホを使用する際は、前傾姿勢になりやすく、下顎が本来とは違う前方に位置するため、顎関節への負担が大きくなります。

また、ゲームなどをするためにスマホの画面に集中すると、力が入り、上下の歯が接触する方が増加します。

こちらは、TCH(上下歯列接触癖)と呼ばれるもので、安静にしているときでも、上下の歯のどこかが接触している状態がある癖のことをいい、スマホの使用時間が長ければ長いほど、顎関節症のリスクは高まります。

ちなみに、スマホ顎関節症の対策としては、やはり使用時の姿勢を改善することが挙げられます。

スマホの位置は顔より低くなるため、画面を覗こうとするとどうしても猫背になります。

そのため、スマホを持っていない手で、スマホを持っている方の肘を持ち、肘が身体の前に来るように軽く引くことで、自然とスマホの位置は高くなり、背筋が伸びて前傾姿勢は改善します。

まとめ

ここまで、顎関節症につながりやすい姿勢や寝方のポイントを解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?

ある日突然顎関節症の症状が出たという方は、前述した日常生活における姿勢や寝方が原因かもしれません。

また、それに気づかず同じような生活を送っていると、顎関節症は悪化の一途をたどるため、まずは歯科クリニックに相談してください。

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