矯正治療を始めるにあたって、多くの方が気になる点と言えば、やはりコストが挙げられます。
あまり経済的に余裕がないという方は、「費用を負担できるのか?」と不安を抱えることもあるでしょう。
今回は、矯正治療にかかる費用をなるべく抑える方法について解説したいと思います。
矯正治療の費用を抑える方法4選
矯正治療の費用は、以下のような方法で押さえることが可能です。
・比較的安い矯正器具を選ぶ
・複数の歯科クリニックに相談する
・デンタルローンを利用する
・医療費控除を活用する
比較的安い矯正器具を選ぶ
矯正治療で使用する装置には、さまざまなタイプがあります。
例えば、歯の表面に金属の装置を付けるブラケットタイプの矯正治療では、患者さんの希望に応じて、ワイヤーの色や付ける位置などを選択することができます。
マウスピース矯正についても、歯科クリニックによっては、インビザラインをはじめとするさまざまなブランドから、患者さんに合ったものを選ぶことが可能です。
また、このときなるべく費用を抑えたいのであれば、審美性がそこまで考慮されていない装置がおすすめです。
具体的には、ワイヤー矯正が比較的安価であり、マウスピース矯正や舌側矯正などは費用が高い傾向にあります。
複数の歯科クリニックに相談する
矯正治療の方法や料金については、歯科クリニックによって異なります。
また、ほとんどの歯科クリニックでは見積もりを取ることができるため、複数の歯科クリニックに矯正の相談に行くことで、極端に割高なところを避けることができます。
ただし、歯科クリニックによっては、見積もりの前にレントゲン撮影などの精密検査が必要な場合もあります。
このような場合、正確な見積もりが出せるものの、検査費がかさみ、かえって割高になることも考えられるため、注意してください。
検査費用を抑えながら比較したい場合は、無料見積もりや金額目安表などを提供している歯科クリニックで比較することをおすすめします。
デンタルローンを利用する
デンタルローンとは、信販会社や金融機関が審査をして、無事に返済能力が認められれば、先に治療費を立て替えてくれるというサービスをいいます。
利用目的は歯科治療に限定されているため、場合によっては歯科クリニックで申し込むことができ、実質矯正治療にかかる費用を抑えることができます。
また、こちらはカードローンよりも金利が低く、具体的には年5~15%程度です。
ただし、取り扱いのある歯科クリニックでしか利用できませんし、患者さんの経済状況などによっては、審査に通らないことも考えられます。
医療費控除を活用する
医療費控除とは、その年の1月1日から12月31日までに自己や配偶者、家族のために支払った医療費が一定額を超えたとき、確定申告時に申請することで、税金の一部が戻ってくる制度をいいます。
こちらが適用されれば、矯正治療にかかる費用は実質お得になります。
ただし、矯正治療で医療費控除が受けられるのは、年齢や矯正目的などを考慮した上で、矯正治療が必要と診断された場合のみです。
そのため、見た目を改善するためだけに行う矯正治療は、基本的に医療費控除の対象にならないため、注意してください。
ただし、見た目の改善が目的でも、口内の状況などから、歯科クリニックに治療が必要と診断され、医療費控除の対象になる可能性があるため、まずは相談することをおすすめします。
まとめ
ここまで、矯正治療にかかる費用をなるべく抑える方法について解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
矯正治療は基本的に自由診療であるため、どうしても費用がネックになり、二の足を踏んでしまうケースが多いです。
しかし、そのような方でも、工夫次第でコストを抑えることができるため、経済的な余裕がなかったとしても、諦める必要はありません。