歯医者には、一般歯科の他に小児歯科もあります。
子どもの虫歯の治療などは小児歯科に通うことになりますが、小児歯科はいつまで通えばいいのでしょうか?
中学生にもなると体格も大きくなり、大人と同じ一般歯科でもいいように思えるでしょう。
小児歯科は何歳まで受診できるのか、解説します。
小児歯科に通うのは?
歯医者には、様々な診療科目があります。
一般歯科や矯正歯科、審美歯科などがあるのですが、小児歯科というのは治療内容があいまいに感じるかもしれません。
小児歯科は小児、つまり子どもの歯の治療や施術などを行うものです。
一般的な病院でも、子どもの診察や治療は小児科に分けられているように、歯医者でも分けて診療しているのです。
しかし、小児というのは何歳まで該当するのでしょうか?
小児というのは、幼稚園児や小学生を思い浮かべる人もいますが、年齢でいえば未成年者を指します。
0歳から、18歳や20歳までの間は小児になるのです。
明確に年齢の区切りはないのですが、通常は成人するまでは小児として扱われているのです。
生まれてから、成長している途中は全て小児になります。
また、歯に関しては別の分類もあります。
乳歯から永久歯に生え変わるので、生え変わる前と永久歯に生え変わった後、乳歯と永久歯が混合している時期という分け方もできそうですが、小児歯科は永久歯が生えそろった後でも受診できます。
人間の歯は、生まれたときは何もなく、成長するにつれて乳歯が生えてきます。
少しずつ増えた乳歯が生え揃ったら、今度は永久歯に生え変わります。
永久歯は、一生生え変わることはありません。
乳歯から永久歯には1本ずつ生え変わっていくので、乳歯と永久歯が混在している混合期があります。
乳歯と永久歯で小児歯科と一般歯科を分けてしまうと、混合期にどうしていいかわからなくなるのです。
また、永久歯にすべて生え変わるのは13~14歳頃が一般的ですが、永久歯が揃ったら口の成長が終わるわけではありません。
骨格の成長なども含めて、成長が終わるのは20歳頃になるでしょう。
小児歯科がある意味
小児歯科には、専門医もいます。
単純に大人と同じ治療を子どもにするだけではなく、子どもならではの治療や注意が必要な点があるため専門医もいるのですが、具体的には何が違うのでしょうか?
子供の成長は一律ではなく、個人差があります。
例えば身長や体重、体格なども人によって違いますが、他にも発達が遅い子や大人顔負けの子どもなどもいるでしょう。
成長途中の子どもは、体格が小さいだけで大人と同じというわけではなく、特徴や異常などは大人と異なる現れ方をします。
そのため、大人とは区別しなくてはならないのです。
また、子どもの歯の生え変わりは、一生影響します。
乳歯が曲がって生えている場合や嚙み合わせが悪い場合などは、永久歯に生え変わっても同様の状態になることが多いのです。
また、顎の骨が小さい場合は顎を広げる矯正を行うなど、子どもの時にしかできない治療もあるのです。
成長に大きくかかわってくるので、治療を受けて必要な治療受けておくべきでしょう。
子どもに歯が生えたら、徐々に成長していくのを見守っていくことになります。
しかし、小児歯科は一生通い続けるわけにはいきません。
18歳を目安に、一般歯科へと変わっていくことになるでしょう。
まとめ
小児歯科では、子どもの歯の虫歯の治療や定期健診、クリーニング、予防などを行っているのですが、通うのは小中学生までというわけではなく、基本的には18歳前後まで通うことになるでしょう。
歯が乳歯から永久歯に生え変わるのは13~14歳頃ですが、歯が生え変わった後も口内の成長は終わらず、骨格や口腔内の器官なども成長していきます。
噛み合わせなどをしっかり合うようにするには、きちんと小児歯科で検診を受けましょう。