食後や寝る前、朝の歯磨きなどは、小さい子どもが嫌がることもあります。
イヤイヤ期なら仕方がないことではありますが、普段から歯磨きを嫌がるようなら何か理由があるのかもしれません。
また、大人が仕上げ磨きをするのを嫌がる子どももいます。
なぜ、歯磨きを嫌がるのか、解説します。
なぜ歯磨きが嫌なのか
子どもが歯磨きを嫌がるのは、決まった理由があるわけではありません。
単に面倒くさい、イヤイヤ期で何でも嫌がっているといった理由もありますが、特に多い理由は歯ブラシをくわえたくないということです。
子どもは、よくわからないものを口に入れようとすることがよくあります。
しかし、口に何か入れるのが好きというわけではないので、大人が歯ブラシを口に入れようとするのは嫌がることも多いのです。
子どもが口にいろいろと入れようとするのは、情報を得るためです。
目や手の感覚が未熟なので、口に入れるのが最もわかりやすいのです。
形や硬さ、温度などを知るために、口に入れようとします。
しかし、歯ブラシは何度も口に入れているので、どのようなものかすでに分かっています。
食べ物と、情報を得るためのもの以外を口に入れる意味が分からず、嫌がるのです。
子どもが歯磨きを嫌がらないようにするには、歯が生える前から口の中に時々歯ブラシを入れて慣らすようにしましょう。
歯ブラシを口に入れるのが普通だと理解すれば、抵抗なく歯磨きができるようになるでしょう。
また、歯ブラシを口に入れても、何をしているのかわからないと嫌がることがあります。
歯磨きは何をしているのか、どのように歯ブラシを動かしているのかをしてもらうために、鏡の前で磨いて様子を見せてあげると、分かりやすいでしょう。
歯磨きをしている間に、飽きてしまうこともあります。
集中力が短いので、飽きやすいのです。
最後まできちんと磨かせるように、ルールを決めましょう。
例えば、曲を流して終わるまで歯を磨くというルールを作れば、いつまで磨けばいいのかが明確になるので、最後まで集中しやすくなります。
最近では、ゲームと連動した歯磨き指導のアプリも登場しています。
子どもの歯磨きは、隅々まで汚れを落とすのが難しいこともあるのですが、汚れが残っていても注意せず、褒めてあげることを優先しましょう。
褒められると、子どもは楽しくなります。
残った汚れは、仕上げ磨きをするときにしっかりと落としてください。
汚れをはっきりさせるために、時々染め出し剤を使用して汚れをきちんと見えるようにしましょう。
仕上げ磨きを嫌がる場合
子どもが歯磨きをした後は、お父さんやお母さんが仕上げ磨きをしてあげます。
しかし、仕上げ磨きをしようとしても嫌がる子どももいるでしょう。
仕上げ磨きを嫌がるのは、なぜでしょうか?
まず、お父さんやお母さんが険しい顔や面倒くさそうな顔をしていると、子どもはわざわざしてもらわなくてもいいと思ってしまいます。
大人が緊張している場合も、子どもに伝わってしまうのでプレッシャーを感じ、嫌がっていることもあるでしょう。
仕上げ磨きは、きちんと子どもの口の中を見ながら、なるべく笑顔で行いましょう。
子どもが喜んで仕上げ磨きをするように、好きなキャラクターの真似をしたり動画を見せたりするのもおすすめです。
きちんと口を開けておくことができたら、褒めるのも忘れないようにしてください。
まとめ
小さい子どもは、歯磨きを嫌がることもあるでしょう。
歯磨きをする理由がわからなかったり、面倒くさがったりしているのですが、中には歯ブラシを口に入れるのが嫌という子どももいます。
歯ブラシを口に入れるのが嫌という場合は、少しずつ慣らして抵抗がなくなるのを待ちましょう。
また、仕上げ磨きの時間も楽しいものにして、喜んで口を開けるようにしてください。